【企業向け】SNSコンテンツカレンダーの作り方
企業がSNSで発信する場合、各部署に散らばった情報を集約したり、投稿内容について複数の担当者の承認を得たりと、何かと苦労が多いものです。
個人のように、思いつきで発信する訳にはいきません。
そのため、投稿内容を早い段階で「SNSカレンダー」として整理し、多数の関係者からのチェックを受ける必要が出てきます。
3年以上、企業や公共団体のSNSアカウント運営に携わってきた私が、SNSアカウントの投稿カレンダーの作り方をご紹介します。
企業アカウントのSNSカレンダーを作る手順
用意するもの
投稿カレンダーを作成する前に、以下2つを用意しましょう。
① Twitterのモーメントカレンダー(ダウンロードページ)
② 企業・商品のイベントカレンダー
①については、Twitter公式サイトから、モーメントカレンダーをダウンロードすれば簡単に入手できます。
②については、自社のリアルイベントや商品発売情報、サイト更新のスケジュールをスプレッドシートなどで整理します。
作成手順1:企業のイベントをカレンダーに配置
企業アカウントですので、フォロワーも当然、企業の商品の情報に関心を持っています。
注目の商品やサービスがローンチするタイミングは、最優先でカレンダーに配置しましょう。
[aside type=”normal”] ポイント
重要な商品のローンチ前には、情報を小出しにしてフォロワーの期待感を高めるティザー投稿も入れるようにしましょう。 [/aside]
作成手順2:企画系の投稿をカレンダーに配置
ユーザー参加型の企画投稿をときどき交えることで、ユーザーからのエンゲージメントを獲得し、フォロワーのロイヤリティーを高めることができます。
その他、応募条件をフォロー&リツイートに設定する、プレゼントキャンペーンも有効です。もちろんプレゼント目的のロイヤリティの低いフォロワーが集まるというデメリットはありますが、さまざまな新規ユーザー層にリーチできるのは大きなメリットです。
作成手順3:モーメント投稿を間に差し込む
モーメントと呼ばれる、記念日や季節イベントと絡めた投稿をすることは、特にTwitterで有効です。
モーメントには大きく分けて「ビッグモーメント」と「スモールモーメント」の2種類があります。
ビッグモーメント:
母の日、七夕、ハロウィン、クリスマス、正月、令和初日など
スモールモーメント:
猫の日、肉の日、宇宙の日、ふんどしの日、音の日など
ビッグモーメントの方がより大きな「SNS上の波」に乗ることができるため、優先的にSNSカレンダーに配置します。
しかし一方で、知名度の低いスモールモーメントも、意外性があり反応がいいこともあります。
モーメント投稿のポイントは、モーメントで注意を引き、商品に落とすことです。例えばバイクメーカーのアカウントであれば、下記のようなテキストが考えられます。
今日は #音の日!
というわけで、○○(商品名)の排気音をお聞きください。
商品の詳細はこちら
https://xxx.com
皆さんも、こうしたモーメント投稿をよく目にすると思います。モーメント投稿のメリットは、少ない労力で、一定レベル以上のエンゲージメントを得られることです。モーメント投稿が普及している背景には、そうしたコスパの良さも関係していると思います。
[aside type=”warning”] 記念日を活用する際は、制定主体を確認しましょう。
競合企業がプロモーション用に制定した記念日は避けましょう。 [/aside]
企業アカウントのSNSカレンダーを作る際のポイント
ポイント1:投稿をジャンル分けする
投稿を分類し、このジャンルは週1回、このジャンルは週2回という風に配置することで、チーム全体の共通認識が作りやすくなります。
分類の例は下記の通りです。
【例1】
認知系・・・新規層にリーチし、フォロワーを増やすための投稿
理解促進系・・・既存のフォロワーが商品理解を深めるための投稿
獲得系・・・商品リンクから商品購入までつなげたい投稿
【例2】
モーメント系・・・○○の日や季節イベントと絡めた投稿
プロダクト系・・・商品やサービスの発売情報を提供する投稿
読み物系・・・企業のCSRや商品の開発ストーリーを紹介する投稿
分類の仕方は、企業が持つアセット(サイトコンテンツ・画像素材)によって異なります。
ポイント2:投稿頻度はネタ次第
特にアカウントの立ち上げ段階では、「週に何回投稿すべき?」という疑問が生じます。少なすぎてもフォロワー獲得ができず、多すぎてもノイズとなりフォロー解除につながります。
私としては、「数を打つ」ことは重要であると考えています。
多くのフォロワーを抱える企業アカウントやインフルエンサーを見ると、1日に何回も投稿をしていることがわかります。
ただ、数を打っていると、どの投稿のエンゲージメント率が高いかの傾向が掴めます。また、アナリティクスではフォロワー数の推移も見れるため、フォロー解除につながっている投稿は中止することもできます。
とはいえ、企業規模が大きくなるほど、承認フローも長くなり、なかなか数を打つことが難しくなります。そういった場合は、磨き抜いた投稿をし、それに広告を付けて拡散するという方法もあります。
ポイント3:メディア間での使い回しは普通のこと
ほとんどの企業が、Facebook、Twitter、Instagramなど複数のメディアを運用しています。
そこで問題となるのが、投稿内容の使い回しの是非です。
私は限られたリソースで運用する上で、使い回しは推奨派です。
もちろん、メディアごとの文化や文字数制限などは異なりますが、私の経験上は概ねエンゲージメント率はメディア間で連動しています。
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今すぐ使える、SNSカレンダーのテンプレートをよろしければお使いください。
もちろん、メールアドレスの入力など一切不要です。笑